 | 今日のネタはビデオシネマ系のホラー作品「サイレン島(じま)」です。パッケージ写真とタイトルの時点で既に突込みどころ満載です。
サイレン島・・・おそろしい子っ!
どうみてもこの作品(の原作)のあからさまなパクリにインスパイアされた映画のようです。これはファンの自分にとっては挑戦状にひとしきもの。パッケージを手にとり裏面を見てみました。すると・・・
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TV放送不可能な映像!
S県 I市−。 旅番組の取材でかの地を訪れていた番組スタッフはある噂を耳にする。
地元民に「音無島(おとなしま)」と呼ばれ恐れられているその島は何年かに一度干潮時に陸が繋がり島に訪れることができる。しかし、そこに行って帰って来た者は一人もいないと言うのだ。
好奇心を刺激されたスタッフ達は人々の制止を振り切り島に行くことにした。 大海から現れたか細い道を歩いて行った。 そして彼らは・・・二度と戻る事は無かった。
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つまり「食人族」「ブレアウィッチプロジェクト」の様な「失踪した取材班が残したテープを見てみると・・・」系映画の模様です。これはネタになる凄そうだ、と思いレンタルしてみました、新作300円。
それでは早速、映画の方を見てみましょう!!!(以下ネタバレ)

あさみちゃん(左):「ちょっとえっちな?」 りこちゃん(右):「ふたりだけのナンチャラカンチャラー」
どうやら旅行番組の収録をやっているようです。 イチゴ積みに行ったり、猿山に行ったり、船に乗ったり、温泉レポートなどなど。
あさみちゃんはOKがでるとわがままヤンキー女になります。 スタッフのデブがやたらとヘマをして殴られたり、蹴られたりします。 ちょっと嬉しそうなのが本気でキモイです。

で、お宿の料理シーンを収録してると突然はいってくる女将さん。
「テレビの収録なら非常に面白いところがあるんですよ」
近くの海岸から見える島なんだけど、無人島のはずが時々灯りが見えるとか、潮が引いたときだけ島に渡ることができる道ができる・・・など。
で、一度帰った女将さんがまたやってくる。

「特別なお客さんにお出ししてるんですよー」 「なんのお肉ですか?」 「ホルモンですねー、人間でいうと腸の部分です」 「大変だったんですよ、えぇ、暴れて」「手足を押さえて手伝ったりしたんですよ」
あからさますぎるコメントを吐きながら、塩コショウまみれの焼肉にしてくれます。 当然二人とも食べません。

そして翌日。 島が見える海岸で収録をしていると、突然謎のおじさん(声のみ)
「あの島にいっちゃいけね。行ったら帰れなくなるぞ!」
散々叱られます。

でも、行っちゃいます。

「ねぇ・・・」「あ、道がなくなってる」
潮が満ちるの早すぎです。

仕方ないので一応収録を続けます。 廃屋に不法侵入したり、無人島のはずなのになぜかある畑の大根を勝手に食べたり・・・。

「ちょっとまって、人がいるよ」「ほんとだ」 さっそくインタビューです。

「あのー」「きゃー」「にげろ、にげろ」「やばいって、やばいって」

どうにか逃げ切るのですがデブが指を食いちぎられた模様。 デブを心配するりこちゃんをウザがるあさみちゃん。 ののしりあいのケンカが始まると・・・

ワラワラわいた。 デブちゃんが餌食になるものの、ふたり(とカメラマン)は逃げ延びます。

りこちゃん「デブは食べるのに時間かかるから、その間隠れて・・・」 さらりと酷いこといいます。食べられるのはすでに決定済みらしい。
あーうーうへー
突然聞こえてくる歌(?)。
あさみちゃん:「盆踊りみたいなもんだって、田舎の人ってよくそういうことするし。普通の人だよ、絶対」 その根拠がどこから出てくるのか問い詰めたいのですが、一同は歌(?)がきこえた方に向かいます。

な ん か や っ て る wwww

や っ ぱ り き づ か れ た wwwwww
・・・で、さっきの廃屋にもどってくる。 「あれ、りこちゃんは?」「あ、りこちゃん・・・っ!!!」

りこちゃん発狂してあさみちゃんに襲い掛かります。 あさみちゃん:「狂ってるんだって!殺しちゃお、殺しちゃお?」

あさみちゃん:「死ねっ! しねっ! しNEっ!sあたえtべあbらeっ!!!」
りこちゃん、ピクリとも動かなくなる。 「ねぇ、あれ・・・」

屍人さん、廃屋に乱入。

どうにか浜辺まで逃げたら、道があったのかなかったのかよく解らないまま島から脱出。

ぱん!(銃声)

女将さん「餌が逃げちゃだめじゃないの」

確 か に T V 放 送 は 不 可 能 だ !
たしかに人食い島民が屍人っぽい衣装やメイクだったり、廃墟シーンがあったりしてサイレンっぽくしてるつもりみたいなんですが、全編通じて酷いです。
番組取材チームは「女の子ふたり」と「デブ」「カメラマン」だけ。普通、いくらローカルなテレビ局でも照明さんや音声さん、メイクさんやらでドラクエ4ばりのパーティーになります。打ち合わせ無しのぶっつけ本番的な撮影風景も現実では考えられないこと。さらにスタッフのデブの間抜けっぷりや、どこに行くにも練乳とポン酢持ち歩いているというファンタジーな設定も非現実。おまけに儀式のシーンでは島民にその練乳かけられてるし・・・
この時点でドキュメンタリー形式としてのリアリティが一切感じられなく、さらに高校生の映研がとったホームビデオ画質の下手な演技による「演技してないふり」が延々と続き・・・正直苦痛でした。
なお、サイレンにおける屍人(ゾンビみたいなもの)は食人しません。 サイレンにおける屍人の恐怖の本質は「変質」であります。外見は異様な姿ですが、彼らは屍人となることで永遠の生を得て、すばらしい幸福感に包まれています(ゆえに屍人は笑ってる)。そして、それを生者にも分け与えてあげようと襲い掛かってきます。その「変質」してしまった「価値観」が屍人の恐怖なので、安易な食欲で襲い掛かってくるゾンビとは異質な存在といえるでしょう。
余談ですが、オチで思い出したのが、怪談「赤マント青マント」。 「で、その子は殺されちゃったらしいよ」「じゃあ、その話は誰が伝えたの?」
・・・はっ?! まさかこの映画は、女将が次のエサを集めるための罠か!?
そんなわけで。 これ以上の悲劇を増やさないためにも、おきて破りの浜村淳ばりのレビューとなりました。よっぽどのマニアか辛抱強い人でも無い限り、最後まで起きていることですら難しい作品です。超駄作。
最後に一言
「ちょっとえっちな?」はどこいった? |